くるり - ファンデリア

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くるりのインディーズ時代の2ndミニアルバム。1998年発表で8曲入り。
この頃のくるりは青春時代の焦燥感・憂鬱感・切なさをロックサウンドで表現させたら最高でしたねえ。僕は大学時代よく聴いてたので思い入れがあります。
イントロの優しげで田舎風味のアコギを経てかまされる「モノノケ姫」がえらいインパクトありますが、どちらかというとそれ以降はゆったりした曲が続きます。でも「Old-fashioned」「続きのない夢の中」「雨」とゆったりとしていながらも感情表現たっぷりのヴォーカルもあいまって何ともヒリヒリとした感触が残ります。このあたり今のくるりとは随分違いますね、若さゆえのものでしょうか。
そして打ち込みのインタールード「Supper」に続く「坂道」は大名曲。
一曲目の「Interlude」の優しいアコギはこの曲に繋がってきます。今のくるりにもある大らかでまったりとした、そして何処か和風な曲はこの頃からしっかりと出来上がっていました。僕はくるりのこういった曲が何とも好きです。日本人ならではの感性でしか作れないものですよね。
そして最後の「Yes mom I'm so lonely」は一転してダークで密室的なえせヒップホップ。 歌詞も何ともヤバいというかキモいというか…でもこれもこれで若者感が染み出てて小っ恥ずかしさもあります。ぜひ一度ご覧あれ。
ずっとヒップホップ調で続くのかと思いきや後半はシュールなアンビエントになり終わります。なんともヒネくれてていですね。

若々しいくるりを聴きたければぜひどうぞ!