Warpaint - Warpaint
LA出身、今ノリにノっている女性4人組バンドの2ndです。
前作の「The Fool」聴いてあまりに素晴らしかったので、今作は僕にとってはまさに待望の新作でした。
前情報としてプロデューサーにFlood、ミキシングエンジニアにナイジェル・ゴドリッチ、ついでに作品そのものとは関係ないですがミュージックビデオとジャケにクリス・カニンガム起用とくればもう間違いがないな!と思っていましたが、期待通りの快作を届けてくれました。早くも今年のベスト3には入りそうな感触。
基本的には前作の延長ですが、けっこう新しい試みもしてます ちょっとインダストリアルライクなヘヴィな曲「CC」や「Disco//Very」って名前そのままのダンサブルな曲など。後者なんかはあからさまに新しいことやってます、って感じ。
でも奇を衒ってる感じはないですね。ちゃんと全てWarpaintの曲としてスジが通ってる。
そして相変わらずリズム感、メロディ共に素晴らしい。持ち味であるダークでメランコリックなサウンドはそのままに、前作にあった重苦しさがなくなり軽やかになっています。Floodやナイジェルゴドリッチの起用が影響しているのかグッと洗練され整理された印象。
少しやらしい言い方すれば化粧が上手くなってセクシーさが増したとも言えます。もともと曲に艶美な雰囲気はありましたが、よりスマートにそのテイストが出ていますね。やっぱりROCKはセクシーでなくちゃ!
無い物ねだりは承知で言えば、前作ですごく好きだった「Baby」のようなアコースティックでフォークロアな曲が一つ欲しかったなぁ。まぁこのアルバムに入ると違和感出るかもしれないので、それは言っちゃいけませんがね。
あとこれはアルバムの内容とは関係ないですが、彼女らを紹介する時に「ガールズバンド」って言い方は不適当だと思いますね。そういうなまっちょろいバンドじゃないんで。彼女らは正真正銘、骨太のROCKバンドです。
全ROCKファンは必聴の傑作。