Burial - Rival Dealer

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イギリスはロンドン出身のダブステップ(一応便宜的にこう書いときます)ミュージシャンによる新作EP。
「Street Halo」から続くEPフォーマットでのリリースの目下最新作となります。
イギリスミュージシャンだけに薄靄がかったような陰鬱な暗さはありつつも都会の夜って感じで夜に街に出かける時は最近必ず聴いてます。どうしても僕にはスタイリッシュでハードボイルドなカッコいい音楽に聴こえるんですよね。
そんなBurialの今回のタイトル曲「Rival Dealer」は異様にBPMが高く硬質なハードビートが印象に残ります。しかしビートは後半分断され終盤になるにつれ夢見るような美しい展開になり「Come down to us...」というボイスが聞こえ次曲の「Hiders」へ。この曲と終曲「Come Down To Us」は明らかに今までのBurialとは違いますね。
なんせ雰囲気がキラキラと輝き多幸的でクリスマスソングに聴こえるので。 リリースも12月のクリスマス前だったので流石に「マジかよ⁈」ってなりました。
特に「Hiders」中盤のダンサブルなビートはディズニーランドやUSJあたりのテーマパークを走り回る子供達の姿が浮かんでしまいそうです。少し言い過ぎ?
でも奇を衒ってるわけでもなくましてやクリスマスアンチって曲でもないようです。素直にどっちとも素晴らしい曲です。相変わらず知的でクールかつスタイリッシュなBurialは健在。
本人としてもずいぶん前からそうなのでしょうけど、ダブステップなんてゆうカテゴリで括れない先鋭的なサウンドを届けてくれるミュージシャンと言えますね。
最近知ったのですが、彼はインタビューをほぼ全く受けず、作品にコメントもほとんど出さない(今回は珍しく出してますが)、そしてライヴは全く行わない、という姿勢を貫いているそうで、僕としてはそのスタイルがカッコよくて尊敬してしまいます。
これだけ情報過多な時代にあってスターになることを嫌い純粋に自分の音楽だけを聴かせたい、という姿勢を持っている事を知るだけでその人の音楽が少し良く聞こえてしまうのはある意味皮肉なことかもしれませんが…
でもこのRival Dealer、Street Haloから変わらぬクオリティで今回も素晴らしいと感じました。
これからも僕の都会のウォーキングミュージックとして活躍してもらおうと思います。