Khanate - Capture & Release

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アメリカの今は解散してしまった最凶スラッジ・ドゥームバンドの3rd。2005年発表。2曲で約43分。
彼らの音楽は聴き手を不快にさせ鬱にさせる事だけを目的に作ったのか?と思ってしまうほどひたすらに重く暗く、じわりじわりと心を蝕むようにこちらに迫ってきます。ギターはほとんど不協和音に近くベースも凄まじい音圧でとぐろを巻き、ドラムはもはやビートを刻むことを放棄したかのように心臓を殴ってきます。そして極めつけはヴォーカルAlan Dubinの声。「血を吐くような」絶叫とはまさにこのこと。この甲高く強烈に鼓膜に突き刺さる声をはじめて聴いて嫌悪感をまったく感じない人はほぼいないのでは。
このテの音楽なら当たり前ではあるでしょうが、この人たちの一音一音に込められた気合いというか怨念はちょっとヤバいものがあります。Neurosisとタメはれそうです。
聴いていて想像するのは自殺寸前の連続殺人犯の地下室。コンクリート造りの狭い部屋には血と死体に囲まれピストル片手に頭を抱えた殺人犯の姿が…。ってゆう絵ですね。
まぁアメリカのバンドですから真に暗いわけではなく演劇っぽさを少し感じますが、売ることは主眼にないだけにかなりの迫真性を獲得していると感じました。

「俺はスリップノット聴けるんだじぇ〜」ってゆう奴あたりに是非とも聴いていただきたい。