Boris - Heavy Rocks (2011)
Borisは1992年に結成された日本の3人組ロックバンドです。
今回レビューするHeavy Rocksは2002年に同名のアルバムが出ていますが、それとは内容が全く異なる2011年発表作です。アートワークもオレンジが紫になっただけなので紛らわしいですよね。
このアルバムはドゥーミーなストーナー曲から直球ロックンロール曲、ここ最近のBorisお得意の哀愁たっぷりのスローな轟音曲(僕の大好物です)まで曲ごとに表情がかなり変わります。またヴォーカルの配分も高めなのでBorisってどんなバンド？っていう人にはまずコレを聴いて欲しいなと思っています。
どの曲もクオリティ高いですが、白眉は5「Missing Pieces」、9「エルロン」ですね。
単に静かなパートと轟音パートを交互に入れてその中に甘めのヴォーカルを乗せましたというのとは次元が違います。
日本人ならではのウェットな情緒と侘び寂びの感覚、ドゥームロックのスタイルを絶妙にブレンドし、そこに最強のTakeshiヴォーカル(この人のセクシーな声大好きです)が加わる事によって極上のセンチメンタルな哀愁ロックとなってます。
両曲とも10分超えの長尺曲ですが、必聴です。
